日本には多くの和製英語たるものが存在します。
多くの和製英語はそのまま使っても外国人に通じる事はなく、それはもはや外国語を文字って作られた完全な日本語です。
実際の英単語と比較するとなんとなく意味が似ているものから、発音が惜しいもの、全く間違って使ってしまっているものまで、一言に和製英語といっても種類は様々です。
今日ご紹介するのは、「勘違いを生む」和製英語の一例です。
どんなものがあるか見てみましょう!
1.マンション
日本語でマンションといえば、鉄筋コンクリートで造られた大型の集合住宅を指します。
“I live in a mansion.”
「私マンションに住んでるねん。」
と英語圏の人に話したところ、相手は目を輝かせ
“Is that true!? Can I come over??”
「そうなん!?遊びに行ってもいい??」
とせがまれたことがある方。
何か勘違いが生じたようです。
英語でいうmansionとは「豪邸・大邸宅」のことです。イメージするなら、海外のドラマや映画でセレブが住んでいるプール付の豪華な家です。
では、マンションの正しい英語は?
apartment
condominium
のどちらかです。condominiumは “condo”と略して使われます。
apartmentとcondominiumの違いは所有権がビルのオーナーにあるのか買主にあるのかの違いで建物の外観等で区別されているわけではありません。
2.ナイーブ
日本語でナイーブというと「繊細な」「純粋で傷つきやすい」など、どちらかというとポジティブな意味で使われる形容詞であり、誰かを否定するときに使われる言葉ではありません。
しかし、実際の英語でのnaiveは誰かを褒めるときには絶対に使われません。
本来の意味は
世間知らずの
だまされやすい
鈍感な
考えが甘い
経験が浅い
という意味ですので、
“Did you believe what he said? Oh no. You are so naive.”
(彼の言うたこと信じたん?もう、ほんまに世間知らずやねんから。)
というような状況で使います。
なので、You are naive.と言われて気分を良くする人はいないでしょう。
では、日本語で使っているナイーブを英訳するとどんな単語があるでしょうか。
繊細なという意味のナイーブ “sensitive” ”delicate”
純真なという意味のナイーブ “pure” ”innocent”
が挙げられます。
「彼ってナイーブで優しいよね。」
と言いたい場合は、
“He is innocent and sweet.”
となります。
「私って結構ナイーブやから、暴力的な映画とか無理やねん。」
なら
“I’m quite sensitive, so I don’t like violent movies.”
となります。
日常的に使っている和製英語は私たちが英語を学ぶ上でのヒントにはなりますが、時にコミニケーションの邪魔になってしまいます(泣)
この機会に、身の回りにある和製英語が本当にEnglishなのか疑ってみて下さい。
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